2019年09月06日
発言をききやすく、議会に導入ヒアリングループ
聞き取りやすい議会へ
川崎市議会が新システムを導入
神奈川新聞
2019年08月28日掲載記事を
ご紹介いたします。
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補聴器を使っている難聴者にも
傍聴しやすい議会にしようと、
川崎市議会は
委員会室での質疑や討論の音声が
より鮮明に聞き取れるようになるシステムを
導入した。
9月2日開会の市議会
第4回定例会から使用する。
主に健康福祉委員会が開かれる
委員会室に導入するのは
「ヒアリングループ」と呼ばれるシステム。
傍聴者席を囲むように
アンテナを設置することで
音声磁場を作り、
周囲の騒音や雑音に邪魔されずに
補聴器や人工内耳で
鮮明に聞き取れるようになる。
システムの導入費用は約43万円。
市議会は2月、
本会議場の傍聴席にモニターを設置し、
質疑や討論に立った議員の発言を
人工知能(AI)で
リアルタイムに文字化して
表示するシステムも導入している。
市が進める共生社会づくり
「かわさきパラムーブメント」の
理念を広げていこうと、
市議会では
「川崎市議会パラムーブメント推進議員連盟」が
発足したばかり。
会長に就いた山崎直史議長は
「このシステムは難聴者の方々に好評と聞いている。
今後も議会のバリアフリー化に取り組んでいきたい」
と話した。
以上 神奈川新聞からの引用でした。
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◆ヒアリングループについて
ヒアリングループ(磁気ループ)を
ご存知ですか?
ヒアリングループは、
難聴者のきこえを支援する設備のこと、
補聴援助システムのひとつです。
こちらがそのマークです ↓
補聴器・人工内耳をお使いの方は
プログラムを Tコイル に切り替えると
話し手のマイクの音声のみを拾うので、
話がピンポイントにクリアにきこえます。
※小型の補聴器には、
Tコイルが搭載されていない場合もあります。
補聴器のマイクは、
空気から伝わってくる音を捉えて
増幅して聞いていますが、
ヒアリングループは
ループアンテナ内に
磁界を発生させる仕組みです。
ヒアリングループを使って
音声を補聴器・人工内耳に届けると
「クリアにきこえる」
「よく聞こえる」
「耳もとで話されているみたい」 など
難聴者の多くの方は、
そのピンポイントのきこえに驚かれます。
ヒアリングループは
大きく次のように分けられます。
①設置型ループ(例:大型施設)
②携帯型ループ(例:講演会)
③小型ループ(例:少人数の会議)
④カウンター型ループ(例:窓口)
役所や銀行の窓口などでは
「カウンター型」が使われており、
話し手は
携帯型マイクや
スタンドマイクを使います。
実は、このヒアリングループは
以前は
「磁気ループ」
「磁気誘導ループ」と呼ばれていました。
「磁気」ということばが、
心臓に埋め込まれているペースメーカーなどに
影響を及ぼすと誤解されていました・・・
実際に発生する磁気のレベルは
コーヒーメーカーやFAX、
アイロンやエアコンなど
一般家電と同等の数値で
特に問題はありません。
2017年「磁気ループ」という呼び方は
「ヒアリングループ」に変更されており、
現在は日本でも、国際的にも
「ヒアリングループ」と呼んでいます。
当店では、床にヒアリングループを
設置しています。
ぜひ一度、そのきこえをおためしください。
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◆発言をリアルタイムに文字表示について
「UDトーク」という
無料の音声認識アプリがあります。
マイクで拾った音声が
即座に文字に起こされ、
話の内容を
スマホやタブレット上で
文字で見ることができます。
ヒアリングループと
UDトークアプリを
同時に使うことによって、
耳からも目からも
情報の保障ができます。
公の場所で
大勢の人が集まるような所では
特に有効です。
ご不明な点がございましたら
おたずねくださいませ。
いつもブログをご覧いただき、
ありがとうございます。
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