2022年11月28日
「補聴器はトレーニングが必要です」
NHK出版 × 日本補聴器工業会の
「補聴器で毎日はつらつ」より、
第4回の記事をご紹介させていただきます


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第4回
「補聴器はトレーニングが必要です」
補聴器を使い始めたけれど、
聞き取りにくかったり、雑音が多くて、
なかなか慣れないという人がいます。
補聴器はつけたらすぐに
快適に聞こえるようになるとは限りません。
最初はある程度トレーニング期間が必要と考え、
ゆっくり慣れるようにしましょう。
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Q 補聴器を使い始めましたが、
なかなか補聴器に慣れません。
A 耳や補聴器の役割は
音の刺激を脳に伝えることにあります。
脳はそれらを解析して
意味のある音として認識します。
ところが、加齢性難聴は徐々に進みますので、
脳に伝わる音の刺激が弱い状態が
長く続くことになります。
すると脳も「難聴の脳」になってしまいます。
刺激が少ないところで生活していた脳に
補聴器で急に刺激が与えられると、
今まで聞こえていなかった音に
脳は驚いてしまいます。
そのため、うるさくて不快だと感じてしまうのです。
補聴器で増幅された音に慣れ、
「難聴の脳」から「聞こえる脳」に
戻していく必要があります。
よく聞き取れるようになるには、
ある程度の期間が必要です。
個人差はありますが、
一般的に補聴器に慣れるには
1~3か月かかるといわれます。
最初は家の中など静かな場所で使い始め、
徐々に外の音に慣れるようにします。
最初は特につらく感じることが
あるかもしれませんが、
これを乗り越えられるかどうかが
その後も補聴器を使えるかどうかの
分かれ目になります。
焦らず補聴器を使い続けることで、
脳が音の刺激に慣れて
「聞こえる脳」に変化していきます。
脳は何歳になっても
変化させることができるといわれています。
また、補聴器を使ううちに
聞こえは徐々に変化していきますから、
耳鼻科の医師や補聴器を購入した販売店で
定期的に検査をして、補聴器の効果を確認し、
調整してもらいましょう。
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Q 補聴器は両耳にしたほうがいいのでしょうか?
A 補聴器を両耳で使用するか、
片耳で使用するか、迷う人もいるようです。
しかし、両耳に難聴があるのであれば、
基本的には両耳にしたほうが良いといえます。
音の方向や位置がつかみやすくなりますから、
たとえば後ろから近づいてきた車の位置が
察知しやすくなります。
また、両耳から音が入るため立体感が出て、
より自然に聞き取ることができます。
音量を小さめに設定できるので疲れにくいのも
両耳装用のメリットです。
快適に生活することを考えれば、
両耳のほうがおすすめです。
※「左右の聴力差が大きい」などの条件により、
両耳装用の効果が得られない場合もあるため、
すべての方に両耳装用が適している
ということではありません。
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以上、
NHK出版 × 日本補聴器工業会
「補聴器で毎日はつらつ」より、
第4回の記事のご紹介でした


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