2019年06月29日
補聴器のメンテナンス
1920年ごろに真空管による増幅器が誕生してから約70年間、
補聴器は、アナログ回路で「音を増幅する」ものでした。
ところが、難聴者にとってより良いきこえを追求していくと
単に音を増幅するだけではなく「音を加工すること」
が求められるようになりました。
音を加工するとは、
音の強さや成分を分析して
難聴者がことばをききとりやすい音に作り変えることです。
1990年代にこれを実現する手段として
デジタル回路の採用が始まりました。
デジタル補聴器本体は、
マイクロホンから出力されたアナログ信号を
A/D変換器でデジタル信号に変換(数値化)し、
この信号に対してDSP装置(Digital Signal Processor)
が様々な信号処理をおこない、
D/A変換器で再びアナログ信号に戻し、
イヤホンから音として出力します。
補聴器は精密な医療機器です。
個人のきこえにあわせる調整は大切です。
そして、日頃のメンテナンスも欠かせません。
補聴器用乾燥ケースをお使いの方は、
ケースの中のスポンジの下の乾燥剤が
交換時期でないかどうか、今一度ご確認ください。
湿気の多い梅雨、汗をよくかく暑い夏
クーラーのはいった屋内から、蒸し暑い屋外への移動も多いです。
一日の終わりには
大切な補聴器を湿気から守りましょう。
ご自宅や販売店で出来るメンテナンスは
実はいろいろありますよ