2019年02月28日
「きこえ」 3つの要因の克服
ことばのきこえを妨げる要因は、主に、
距離、騒音、反響音の3つです。
話し手と聞き手の距離が離れた講演会や
周囲の声が行き交う公共の場所などでは、
補聴器や人工内耳を装用していてもききとりが困難な環境があります。
二世代前はマルチ・チャンネルFM
一世代前はダイナミックFMとよばれる「FMシステム」を利用して
話し手の声を聞き手に“直接”伝えることで
ききづらい環境でのきこえを克服していました。
FMシステムはろう学校などにも広く普及しています。
学校教室ごとにあらかじめチャンネルを振り分けて
話し手が使う送信機 と 聞き手が使う受信機 を
同じチャンネルに設定して使います。
チャンネル数が近いと干渉しやすいため
自分の補聴器・人工内耳に、別の教室の先生の声が届くこともあります。
混信して話がわかりづらくなるといった課題がでてきました。
今では、このFMシステムは革新され、
まったく新しい補聴援助システムが使われる時代になりました。
FM電波の代わりに2.4GHz帯のデジタル無線方式を用いた
「ロジャーシステム」です。
FMシステムはチャンネル設定が必要でしたが
ロジャーシステムは不要です。
そして、近くても干渉がないので安心して話に集中できます。
次に、性能面をご紹介をします。
送信機マイクが指向性になっています。
特定の方向から音を拾うようにできているため、
補聴器・人工内耳+ロジャーできこえの範囲を幅広くカバーします。
送信機マイクを通した声は、
その種類によって10台~35台もの受信機に届きます。
15m~20mの遠距離にも対応できます。
さらに、一世代前のFMシステムと比較すると
騒音下でのきこえが最大35%向上し
より良いことばのききとりが可能になりました。
送信機マイクが拾ってしまった騒音もデジタル処理で抑制します。
このロジャーシステムは
日本国内で販売されているほぼすべての補聴器・人工内耳に対応します。
聞き手が使用する補聴器・人工内耳の器種に合わせて受信機を選びます。
送信機と受信機の組み合わせ一例
ご年齢問わず
より良いきこえの環境をお求めの方にお使いいただけます。
合理的配慮により、きこえの環境の改善を考える皆様へも
届きますように…
不明な点などございましたらお問合せくださいませ。
沖縄のきこえの環境を もっと安心で豊かなものに…!
きこえのトータルサポート 補聴器のぴあ