2018年11月14日
情報保障を考える
コミュニケーションって何?
論文を書いたり、履歴書を書いたり、
自分を見つめる機会がなければ
個人で深掘りはしない話題ではないでしょうか。
一方で、テレビ番組や書籍ではよく取り上げられる話題です。
昨日、
浦添市社会福祉協議会主催の
「きこえのサポート講座」に参加してきました。
講師は難聴者当事者で、
難聴理解や難聴者心理、
補聴器・人工内耳の特性、
情報保障や補聴援助システムなど
きこえがトータルにサポートされている講座です。
今週の講座のテーマは
「情報保障と補聴援助システム」でした。
私が印象的だったのは
“あいだに何かがあれば、コミュニケーションが成立する可能性が高い”
というお話でした。
他言語、他人種の中にポツリと自分が存在したら・・・。
不安になります・・・。
不安になって、コミュニケーションが怖くなります・・・。
日本で生まれ育った人なら、おそらく皆さんそう感じませんか?
でも!
私と相手のあいだに何かがあれば
コミュニケーションが成立する要素が強くなる!んだそうです。
なるほどなぁ。面白いなぁ。と思いました。
情報保障とは、
◆身体的なハンディキャップにより
情報を収集することができないものに対し、
代替手段を用いて情報を提供する事。
◆人間の知る権利を保障するもの。を指します。
情報保障の三分類は
①目で理解できる「視覚的補助」
(筆談や手話通訳など)
②肌で理解できる「触覚的補助」
(点字や振動など)
③耳で理解できる「聴覚的補助」
(補聴器やロジャー、ヒアリングループなど)
に分かれるそうです。
代替手段を使った情報の伝達と聞いた時、
私にはコレが浮かびました。
✼ 来客を知らせる音→光 に変えて知らせる
その結果、来客の対応ができた!
✼ 時刻を知らせる音→振動に変えて知らせる
その結果、時間通りに会議が進んだ!
その結果、時間通りに会議が進んだ!
音という聴覚的情報が
→ ”光” 視覚的補助で
→”振動” 触覚的補助で 伝わりやすくなるものです。
なるほど
私と相手のあいだに何かがあれば
コミュニケーションが成立する要素が強くなるんですね。
自分で情報を得て、行動を選択して、達成する。
自立していると実感できることは、
障害者に限らず人として大切なことだと感じます。
情報保障の三分類の ③耳で理解できる「聴覚的補助」で
紹介された、言葉のききとりを支援する「ロジャー」。
ロジャー活用のメリットの1つに
「自らの聞こえの課題を
主体的に解決できる自信と確信が持てた事」
と挙げられていました。
コミュニケーションって何?
「情報を伝え合う」という行動から派生して、
やはり心理面に繋がるんだということを
今回も感じさせられました。
情報保障の公的制度がこの沖縄に広がっていきますように。
今回も難聴者当事者の声をおきかせいただき、有意義な講座でした。
ありがとうございます
「きこえのサポート講座」のお問い合わせは・・・
✼浦添市ボランティア市民活動支援センター(担当ヤギさん)
【TEL】098-877-8226 【FAX】098-875-1613
✼ 沖縄県難聴・中途失聴者協会
【Email】okinankyo@gmail.com
【Facebook】 沖縄県難聴・中途失聴者協会