2018年10月17日

老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から




「聞こえ」の悪さは、”高齢者特有” だと思いがち。

実際は、働き盛りの世代 から聴力は老化し始めている。

進行すると対人関係などに不都合が生じ、

仕事や生活に影響が出る汗汗

聴力の変化にうまく対処しようサクラ

聴力の衰えは50~60代で気づくケースが多いが、実は30代から始まっている。







慶應義塾大学医学部(東京・新宿)耳鼻咽喉科の小川郁教授は

「聞こえにくいと自覚するのは難しく、

生活に支障が出て初めて分かるケースが多い」と指摘する。

同じく加齢で起こる老眼と比べると、

聞こえの悩みを共有したり、対策を講じたりする例は少なく、

困っている人は潜在的に多いという。





耳は外側から外耳中耳内耳に分かれており、

耳の老化のほとんどは内耳で起こる。





音は外耳道を通り、鼓膜の振動によって増幅される。

内耳で電気信号に変換されて、に伝わる。



老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から





聞こえが悪くなるのは、

内耳にある蝸牛(かぎゅう)という器官内の

音を感じるセンサー ”有毛細胞(ゆうもうさいぼう)”

加齢と共に痛むため。



老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から






傷ついた有毛細胞再生しないため、

加齢による難聴は治らない。

悪化すれば、最終的には補聴器が必要だ。





加齢性難聴の場合、まずは周波数の高い音が聞こえにくくなる




老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から





東京逓信病院(東京・千代田)耳鼻咽喉科の八木昌人部長によると

「子音の聞き間違いが増える」

「牛」と「くし」「寿司」など、

高い周波数で構成されるカ行サ行タ行の音が聞き分けにくくなる。





早口の会話に追いつくのも難しくなる。

「耳から脳に至る、聴覚の伝導路全体の

情報処理スピードが遅くなる」(八木部長)ためだ。






聞きやすい音の範囲くなり、

一定のレベルを超える大きい音 うるさく感じるのだという。

加齢に加えて、大きい音に長い間さらされるのも、

有毛細胞を傷める原因になる。





「若い頃から騒音の中で過ごしたり、耳を酷使したりしていると、

40~60代になって耳に不自由を感じる可能性が大きい」 (小川教授)。


老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から







聴力の衰えの進行や、生活上で不便を感じる度合いには個人差がある。

職場の会議や地域の集まりなど大人数で会話すると、

比較的軽度の難聴でも 聞き取りに困るケースがある。


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中でも音が響く会議室での会話は、

言葉が時差で耳に届くため、 脳の処理が複雑になり、聴きづらさが増す。




老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から






聞こえに不安があれば、耳鼻科を受診しよう。

難聴に関わる遺伝子がある人は、

早めに難聴になりやすいことが分かっている。

現在19種類の遺伝子を、血液検査で調べることが可能だ。

保険適用の対象で、費用は1万1640円(3割負担)。

大学病院などで受けられる。





聴力を保つには、音量への配慮も不可欠。



イヤホンを使う時、

85~90デシベルより小さい音なら耳を傷める心配が少ない。

電車や地下鉄の車内でイヤホンから音漏れしていたら、

音量は90デシベルを超えているので気を付けたい。

「1時間聴いたら、1時間休ませることも大切」と小川教授は話す。


老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から






八木部長によると、

「糖尿病や高血圧、肥満患者は平均より聴力が悪い傾向にある」。

カロリー制限が加齢に伴う難聴の進行スピードを抑えたという動物実験もあるという。

老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から



老眼と比べ 「難聴」 悩みの共有少 聴力の変化は働き盛りの30代から







聞こえの悪化は

周囲との人間関係や本人の精神面に影響を及ぼす。

話がうまく聞き取れないと、

生返事やきき返しが増えて、円滑なコミュニケーションが難しくなる

中には会話を避けたり、引きこもりになったりする人もいる。

早いうちから聴力の老化の進行を遅らせる生活を心がけて、

耳の不調が気になったら専門医を訪ねよう。



※日本経済新聞の電子版 NIKKEI STYLE 記事を引用、参考にさせていただきました。







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Posted by 補聴器のぴあ at 11:23│Comments(0)● 耳、きこえ
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