2018年12月16日
きこえの解決策 「クロス補聴器」
“きこえるほうの耳”ではなく、“きこえないほうの耳” に人がいたとき
その人の話がきこえなかったりしたことがありますか?
一側性難聴 の方のお役に立てる補聴器が
クロス補聴器(CROS補聴器) です
前回に引き続き、機器情報をお届けします。
今回は「クロス補聴器(CROS補聴器)」をご紹介します。
人と人が横並びになる時って意外と多いですよね。
車の中、道を歩くとき、テレビを見るとき、飲食店のカウンターetc.
運転中に助手席から話しかけてくれるんだけど、
左は“きこえないほうの耳”だから話がきこえない。
一側性難聴の方は、横並びでの会話は特に困るのだそうです。
どうやって解決するのか。
“きこえないほうの耳” に「フォナッククロス(送信機)」をつけます。
“きこえないほうの耳” ですが、その耳にクロスをつけると
まわりの音声をキャッチします。
クロスにキャッチされた音声は
“きこえるほうの耳”へ電波でとばされます
(“きこえるほうの耳”は一般の補聴器をつけています)
図であらわすと、このようになります。
クロスの欠点は、方向感覚が分かりにくいところです。
“きこえないほうの耳”のまわりの音声が反対耳に飛ばされることで
方向感覚や距離感が分かりにくいという欠点はありますが、
両方向からの音への認識力は改善されます
自分の立ち位置を変えることなく会話に参加できると
会話の楽しみ、得られるものが大きく広がっていくんだと、
お客様が教えてくださいました
情報の選択肢が増えることで
「別の方法があるんだ」と前向きになれたり
「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と気持ちが楽になれると思います
実際の生活の中で選択していくことで
何かを発見したり、興味を持ったり、知らないうちに人の役に立っていたり
情報の選択肢があることが大切だなぁと感じています
きこえのトータルサポート 補聴器のぴあ