イヤモールドとは、
補聴器につける
耳のかたちに合わせた ” 耳せん ” です。
こども用のイヤモールドは、主にシリコンの素材でつくります。
そのひとつひとつはオーダーメイドです。
聴覚の専門家であるベス・ロザレス氏によれば、
それぞれの素材には
優れた点もあれば、いくつかの
欠点もあります。
やわらかい素材は、こどもが快適に過ごすために必要です。
抱っこされたり、地面を転がったり・・・
こどもたちの耳には何かと
衝撃が多いからです。
そのため、
やわらかい素材でイヤモールドを作ることが大切なのです。
様々な種類のイヤモールドがありますが、多くの医師が勧めるのは
オーダーメイドの
フルシェルのイヤモールドです。
こどものイヤモールドをつくる際に、気をつけたい4つのこと
1.自分だけの特別なものという認識
イヤモールドの中に
好きなキャラクターのシールを入れたり、
ラメを混ぜて
キラキラしたつくりにも出来ます
補聴器に関しては、
肌に近いベージュ、髪に近い黒などベーシックなカラーはもちろん、
こども用の補聴器は本体は
16色から選べます。
さらに、
イヤフックと呼ばれる耳にかける
部品までも
選ぶことができるようになりました
こちらの
6色から選べます。
フォナック補聴器に関していうと、
こども用の補聴器の色の組み合わせは、
最大112通りです。
2.イヤモールドの重要性を知る
もしイヤモールドが耳のかたちにフィットしていなければ、
補聴器はその役目をきちんと果たせません。
イヤモールドを耳から引っ張り出して口でかんだり、
補聴器を外して床やお風呂場に投げたりするのがこどもです
修復不可能で交換する必要がでてくると、
新しいイヤモールドが届くまで装用ができなくなります
修理中は、こどもが音から遠ざかってしまいます。
なので、こどもが小さいうちは特に、
イヤモールドも含め補聴器が使い続けられるための工夫が大切です。
3.フィット感に違和感があるときのサインを知っておく
聴覚専門家のアンナ・ビギンズ氏は
「イヤモールドが耳に正しくフィットしていることは、他の何よりも大切なこと」だと言っています。
「どんなに補聴器の性能が良かったとしても、イヤモールドがうまくフィットしていない状態では、
こどもたちは補聴器を長く装用していることはできないでしょう」。
イヤモールドが耳にきちんと合っているかを判断する方法はいくつかありますが、この2つで確認できます。
①ハウリング
マイクとスピーカの位置が近すぎるときに発生しますが、
普段より「ピーピー」「ヒューヒュー」のハウリング音が多いと感じた時は
イヤモールドが耳に密着しておらず、頻繁に外れてしまうからだと考えられます。
イヤモールドを頻繁に調節しなければいけないときは、
医師や言語聴覚士さんなどの専門家に相談しましょう。
②フィット感
イヤモールドが密着しておらず、まわりに少し空間の余裕が見える場合は
交換する必要があるかどうか専門家に相談しましょう。
4.新しいイヤモールドをつくるためにかかる時間を把握しておく
新しいイヤモールドが必要となった場合、2~3週間の計画を立てます。
なぜかというと、新しいイヤモールドの作成は1回ではできないからです。
2回に分けて予約する必要があります。
1回目はイヤモールドの
型をとるための予約です。
2回目は出来上がったイヤモールドの
フィット感を確認する予約です。
受け取りまで長い時間がかかると、こどもがどれだけ音から遠ざかってしまうため
私たちはこどものイヤモールド作成の手続きを早急におこないます。
最後に・・・
イヤモールドは補聴器の機能に影響を与えます。
きちんと耳にフィットしているということは、
その子に必要な音は鼓膜にしっかり届いているということです。
イヤモールドや補聴器の
カラーを選ぶことも、
こどもが補聴器を
”受け入れる” 第一歩なので大切です
イヤモールドや補聴器を隠す必要はありません。
補聴器はこどもの言語発達、知育発達を助けてくれ、こどもの
可能性を広げます
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